ビゴレキシアとは?筋トレが止まらなくなる「筋肉醜形恐怖症」を知っていますか
- 7月21日
- 読了時間: 4分
更新日:5 日前
「もっと筋肉をつけたい」「まだ細い、もっと大きくならなきゃ」
そう思って努力すること自体は悪くありません。
しかし、その思いが止まらなくなってしまったら?

前回の 「オルトレキシア」 とも関連する「ビゴレキシア」という言葉についてわかりやすく解説します。
ビゴレキシアとは
ビゴレキシア(Vigorexia)は「筋肉醜形恐怖症(Muscle Dysmorphia)」 とも呼ばれます。
「自分は筋肉が足りない」と過度に思い込み、筋トレや食事管理に極端に執着してしまう状態です。
周囲から見れば十分に筋肉質でも、本人には「まだ足りない」としか思えず、筋肉を増やすことが生活の中心になってしまいます。
ビゴレキシアの特徴
筋トレや食事管理が過剰になる
✅ トレーニングの時間・頻度がどんどん増える
✅ 高タンパク・低脂肪の食事に強迫的にこだわる
✅ 筋肉のことを四六時中考えてしまう
鏡や体型チェックで落ち込みやすい
✅ 鏡で体型を頻繁にチェックして落ち込む
✅ 「もっと鍛えないと」と焦燥感が消えない
心身への影響
✅ トレーニングを休むと罪悪感・不安に襲われる
✅ 怪我や疲労の蓄積
✅ 不安・抑うつの悪化
健康志向に見えるからこそ気づきにくい
一見すると「意識が高い人」に見える
ビゴレキシアの厄介な点は、周囲から「健康意識が高くて偉い」と思われることが多いことです。
本人も「良いことをしているだけ」と思い込みやすく、異常な行動を正当化してしまいます。
SNSが過剰なストイックさを正当化しやすい
「ストイック」「意識高い」と賞賛される風潮により、無理をしていることに気づかないまま深みにはまるケースも。
オルトレキシアとの共通点
ビゴレキシアは、オルトレキシア(健康的な食事への強迫)と同じく気づきにくいのが特徴です。
どちらも
✅ 健康志向に見える
✅ SNSで賞賛されやすい
✅ 「正しいことをしている」と思い込んでしまう
という共通点があり、問題が深刻化しやすい点に注意が必要です。
どこからが危険信号?
見直すべきポイント
「健康志向かどうか」ではなく、
✅ 健康のためにやっているのか
✅ 不安を打ち消すためにやっているのか
✅ 生活や人間関係が犠牲になっていないか
✅ 休むことに罪悪感・不安を感じていないか
これらを基準にセルフチェックすることが大切です。
ビゴレキシアかも?と思ったら
もし以下に当てはまるなら、一度立ち止まるサインです。
✅ 筋トレを休むと罪悪感が強い
✅ 筋肉のことが頭から離れない
✅ 十分筋肉がついているのに「まだ細い」と思う
✅ 食事管理に強迫的になっている
ビゴレキシアへの対応・治療方法
専門家へ相談する
ビゴレキシアは精神的な問題を含むため、専門家のサポートが重要です。
🌿 心療内科・精神科でのカウンセリング(認知行動療法など)
🌿 家族や信頼できる友人に相談する
食事とトレーニングを見直す
🌿 管理栄養士の指導で栄養バランスを見直す
🌿 トレーニングの頻度・目的を見直し、休む勇気を持つ
まとめ:健康的な筋トレを続けるために
✅ ビゴレキシアは「筋肉が足りない」という不安が止まらなくなる状態
✅ 健康志向に見えるため、本人も周囲も気づきにくい
✅ SNSで賞賛されやすいため深刻化しやすい
✅ 健康を得るための筋トレか、不安を消すための筋トレかを見極める
✅ 専門家へ相談することが改善への第一歩
筋トレは健康のために行うもの。
もし「不安を消すため」という目的に変わってしまっているなら、それは心が助けを求めているサインかもしれません。
健康的に筋トレを続けていくためにも、一度立ち止まって「今の自分」を見直してみてくださいね。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。これからも「心と体を守る健康情報」を発信していきます。それでは、また次回の記事でお会いしましょう。