たんぱく質食品と呼ばれる肉や魚、卵、乳製品またはプロテインサプリメントから、たんぱく質を補給することは誰もが大事だと知っています。
なぜなら体はたんぱく質で出来ているから。
至極当然すぎて、ここで思考停止してしまっていませんか?
たんぱく質を食事やサプリメントから摂取することは大事です。
では、十分量のたんぱく質を摂取するだけでいいのでしょうか?

この結論を導くために今回は「たんぱく質の機能」について考察していきます。
たんぱく質とは
体は細胞で構成されています。 その細胞は、アミノ酸の集合体であるたんぱく質です。
たんぱく質の構造
一次構造:フリーフォームのアミノ酸が手をつないで横一列で鎖状を形成
二次構造:一次構造が複数並んで板状やらせん状を構成
三次構造:二次構造が複数並んで立体を構成
四次構造:三次構造が複数並んで巨大な集合体を構成(←一般的なたんぱく質はここ)
このようにたんぱく質を1次から順に組み立てていくことをフォールディングといいます。
そしてたんぱく質は立体構造が保たれているときにのみ「機能」を発揮できます。※1
さて、そのたんぱく質の機能とは何か?
「筋肉や髪の毛など体を構成するもの」なんですが、もう少し詳しくみていきましょう。
たんぱく質の機能
・細胞骨格・収縮・輸送・貯蔵・生体防御・酵素・受容体・代謝調節・構造などなど
このように、たんぱく質にはたくさんの機能があります。
この機能を発揮するために必要なことがたんぱく質のフォールディングです。
各種ストレスにより分子構造が崩壊すると機能を発揮できません。
肌のコラーゲン(膠原線維)やエラスチン(弾性線維)などの構造が崩れると、機能を発揮できず皮下組織を支えることができないので、しわやたるみに繋がります。
たんぱく質は、合成しながらフォールディングしていきます。
このたんぱく質を3次構造にするには、試験管内ではとても時間がかかるのに対して、体内では速やかに立体構造を形成できます。
ここに関わってくるのが分子シャペロンと呼ばれる特別なたんぱく質ファミリーです。
まとめ
たんぱく質は十分量を摂取するだけでいいのか?という最初の疑問に対する回答は「NO」ということになります。
十分量摂取したとしても、たんぱく質のミスフォールドでは「機能」できません。
筋肉などの細胞骨格だけではなく、免疫細胞も酵素もヘモグロビンなど様々な機能を担っているのがたんぱく質です。
この続き、たんぱく質のミスフォールドを減らすために必要な分子シャペロンについては、次回第2章で。
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