トレーニングをする目的は人それぞれです。
減量、機能改善、アスリートのパフォーマンスアップ、健康維持など十人十色。
一人ひとり目的は違いますし、違って当然です。
パーソナルトレーナーはそうした様々な目的のクライアントに対し、目的達成のサポートをするため勉強をしています。
しかし「トレーニングをする目的は人それぞれ」で思考停止していませんか?

ここを突き詰めることで、指導者として学ぶべきものが明確になるかもしれません。
今日はそんなトレーニングの目的を追求していきます。
目的と目標
目的:ゴール
目標:目的までの標、通過点
目的は「痩せたい」のように比較的抽象的なものです。
一方目標は「痩せたい」という目的に対し「どれくらい痩せたい」のように具体的なものです。
トレーニングの目的
前述したようにトレーニングの目的は十人十色。一人ひとり違って当然です。部活動の補強やボディメイク、低体力改善、リハビリなど。そして同じ目的でも人の数だけ目標は違います。
そんな個人に対して最適な運動処方を提供するためにトレーナーは日々勉強をしています。
加齢と老化は別
生きている限り誰もが加齢します。これは避けることができません。しかし老化はある程度防ぐことが可能であり、これは「老化は病気」という考えに通じます。※この詳細は別の投稿テーマにします
トレーニングの目的とライフステージはそれなりに相関がみられます。特に30代以上になると少しずつ「健康維持」のためという目的が増えだし、それは年々増えていきます。誰もが肩こりや腰のハリ、関節の不調などに悩まされず生活したいと願いますよね。加齢するということはトレーニングの目的も自然と「健康維持」や「QOLの向上」に集約されていくということです。
過負荷(オーバーロード)の原理
健康維持/増進のために運動は必要です。その運動の効果を得るには過負荷(オーバーロード)の原理が鍵を握ります。
トレーニング愛好家であれば追い込むことばかり考えていませんか?
ランニング愛好家であれば月間走行距離を増やすことばかり考えていませんか?
関節を痛めていたり、病気では運動なんてできないですよね?
「健康」だからこそ高重量やハイボリュームのトレーニングができたり、月間走行距離を増やすというような、過負荷(オーバーロード)に繋がるということを忘れてはいけません。
人生100年時代
2016年に6.6万人だった100歳以上の人口は、2050年には50万人を超える試算がでています。※2050年までの経済社会の構造変化と政策課題について平成30年9月経済産業省より
一方、2005年に12,777万人でピークを迎えた総人口も年々減り続け、2050年には9,515万人まで減少する試算です。※我が国における総人口の長期的推移 - 総務省より
老後を健康で過ごすために運動は必須ですが、20-30代のころに無茶な運動で痛めた関節のまま、あと70-80年も同じ体を毎日使い続け、100歳まで健康で生活できるでしょうか?
トレーニングをする目的は人それぞれの一歩先
「健康」だから自身の好きなことを続けることができます。それは運動に限らず仕事も然り。
トレーニングをする目的は人それぞれ。しかしその時の運動が将来的にどんなリスクをはらんでいるのか?を指導者は察知する能力を身につけないといけません。
追い込むことばかり追求したために思考が「高重量」「限界突破」などに固定されたことが原因で将来的な不健康を誘発するリスクを知る必要があります。
この将来的な不健康を誘発するリスクを察知する能力を身に付けるには、単純に基礎知識が絶対的に必要です。
単なる筋トレ屋としてパーソナルトレーナー活動ができた時代はすでに終わっています。人生100年時代といわれる令和には、クライアントの100歳までを想定したパーソナルトレーニングを提供できる指導者が必要です。
単なる筋トレ屋はきっかけでしかありません。そこから幅広く知識を吸収し経験を積むことでオンリーワンのパーソナルトレーナーになることができます。
クライアントに100歳までパーソナル契約してもらえるよう日々勉強していきませんか?
私はそういう想いで個人指導をしてきて、まだ道半ばの18年。
これからも日々精進ですね。
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それでは次回の投稿をお楽しみに。
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